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ユニオン(日本)高速魚雷艇PT-104 (ミドリ初版1965年・スケール不詳) [艦船モデル]

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UNION(MIDORI) Sci-Fi PT-104


いつもは、どこに隠れているんだろう?
ほとんど見かけないのに、夏になると模型屋や雑貨屋の棚に並び始める、モーターで走る船の模型たち……。
そんな「夏休みの友達・船のプラモデル」の中でも、小柄でスマートな船体に勇ましい魚雷や機関砲を所狭しと積み込んだ“魚雷艇”PTボート(パトロール・トーピドー)は、僕の大のお気に入りでした。

このキットは、元々ミドリ(緑商会)が1965年に発売、その後70年代前半頃にユニオンから再販されたものです。
日模の「キングシャーク」の項で、昔の国産プラモデルメーカーは自社で独自に創造したオリジナルのSFメカのプラモデルをこぞって発売していたことに触れましたが、実はこの魚雷艇、実在しない船または実在する船を参考にしながらミドリがオリジナルでクリエイトした、一種のSFメカなのです。
あの当時、魚雷艇が登場して活躍する映画がいろいろあり、各プラモデルメーカーも競うように魚雷艇のキットを販売していましたが、そんな流れの中で生み出された、まさに「異色作」です。

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それにしても……この精悍なフォルムとリアリティはどうでしょう!
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子供向けのトイキットであるため、鮮やかなレモンイエローのプラで成形されていますが、甲板上の起伏に富んだモールドや端正に整形されたキャビンとそこに並ぶ窓など、船に詳しくない人が見たら、絶対に「実在する何らかの船だろう」と思ってしまうような説得力がありますね!
ダークシーグレイとかガルグレイとか……そんなリアルな色で、思い切り塗装に腕を振るってみたくなります。


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細かい艤装のための部品も良くできています。
救命ボートの中には、2本のオールまでモールドされています。
魚雷発射管は勿論のこと、レーダーや対空ミサイル、サーチライトなどなど、魚雷艇を再現するのに必要と思われる部品は全部そろっていますね。


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別に買ってこなくても、モーターが付属していて定価¥400……70年代当時の子供には嬉しいサービスです。
そして防水用グリスのチューブ。これは懐かしい!

旧ミドリの魚雷艇シリーズには、この他にも、やはりリアルな形態の「ミサイル魚雷艇PT-707」スピードボートレース用の船体に翼とミサイルを付けたような「SF高速艇“銀河”」パトロール艇の上に戦車の砲塔を載せたような
「SF高速艇ブルーホーネット」がありました。どれも船体部品は共通です。

今の子供達は、こういうアイテムでは喜んでくれないのかなぁ?

こんなキットの部品を眺めていると、プールや池などで小さな、そして勇ましい魚雷艇で遊んだ少年時代が懐かしく思い出されます。

このコンテンツ執筆にあたっては、キットの素性調査の面で「プラモデルの王国」の高見敬一郎氏に多大なるご協力を賜りました。
この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

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エッシー(イタリア)1/32 ボルボF12.20 “TRACTOR&TIMBERTRAILER” (1983年初版) [自動車モデル]

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ESCI1/32 Volvo F12.20 “TRACTOR&TIMBERTRAILER”


世界中で活躍する老舗ボルボの名車F12トラクタと、材木運搬に使われる7.9メートルフラッドベッド・トレーラのセットです。
キットは80年代初頭のもので、さほど古くはないのですが、内容が大変ユニークですのでご紹介させていただきます。

昔から自動車キットは1/32が大好物!
子供の頃からいろいろなキットを買い漁りましたが、このくらいのスケールになるとマニア向けというより年少者・ビギナー向けという位置づけになるようで、多くのキットは組み立てオモチャ的なものにまとめられていました。
そんな中、欧米のメーカーの製品は例えそれが子供向けの小さな自動車キットであろうとも、決して手を抜いていない……といった印象がありました。

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エッシーも、同じコンセプトのキットをいろいろ発売していた先発モノグラムに刺激されたのか、80年代に子供から大人まで楽しめる大型トラックのキットのリリースを始めました。
少年時代、同社のカタログは手に入れたものの、キットそのものはどこにも売っておらず、欲しくて欲しくて仕方がありませんでした。
何せ、あの当時は国産の1/32トラックのプラモデルといえば「トラック野郎シリーズ」くらいしかなかったのです。

大人になってやっと買えた、エッシーの1/32トラック。
改めて内容を観察すると……いやぁビックリ仰天です!

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まず、この部品の山をご覧ください。
ボルボ特有の堅実でマッシブなフォルムと繊細なディテールを、沢山の部品を組み合わせて再現するようになっていますが……これだけの部品数を誇りながらも、このキットは接着剤不要の「スナップ・トゥギャザーキット」なんです!

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しかも、キャビン、シャシー、駆動系、トレーラなど、それぞれ相応のプラ成形色になっているため、ビギナーや年少者は塗装しなくてもかなり色彩の豊かで精密感のある、全長50センチ近い迫力あるモデルを完成させることが出来るように工夫されています。
今でこそ国産プラモデルにも「ガンダム」に代表されるような「塗装・接着不要の精密キット」が出回るようになり「色プラ」といった名称も定着しましたが、エッシーやその先駆者のモノグラムでは70年代後半~80年代にかけて、すでにこのような1/32精密カーモデルをリリースしていたんですね。

エッシー製品というと、何となくヤボったいイメージがありますが、このキットでは組み立て易さも考慮して、分割すると組み立てにくくなりそうな複雑な部分は非常にデリケートな彫刻を持った一体成形部品で処理しています。このあたり、さすがだなぁ……と溜息が出てしまいます。


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マーキング類は、一般的な水に浸すタイプの「デカール」ではなく、極薄の「シール」になっています。
これも年少者への配慮でしょう。
それでも車体各部のコーションプレートやストライプなど、たいへん細かく再現されているのには感心させられます。
ここまで凝っていると、実際には喜んだのは子供達ではなく、機械好きな大人たちでしよう。


さてこのキット、ボルボ自慢の6気筒385馬力エンジン搭載のトラクタで強大なフラットベッド・トレーラを牽引して、途方もない大木を運搬する姿で完成するわけですが、その「大木」をどうやって再現するかといえば……。


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キットには「トレーラに積載する大木」を再現するため、本物の木の枝が3本セットされているのです!
枝といっても直径3センチ、長さも30センチ近くありますから、これが1/32とすると相当な巨木です。

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本物の木を部品として使っているということは、このキットは大量生産品でありながら、まったく同じものは世界に2つとして存在し得ないということになります。


近年になって、イタレリが今はなきエッシー製品をボチボチと再販し始めました。
イタレリは1/24スケールで各種の大型トラックを精力的に発売しているメーカーとしても知られています。
この隠れた名作であるエッシー1/32大型トラックシリーズも、ゼヒゼヒ積極的に再販してほしいものです。


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三共(日本)1/32 いすゞベレットデラックス (1966年初版) [自動車モデル]

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SANKYOU1/32 ISUZU BELLETT DELUXE


今はなき三共(三共ポリマー) が熱心に取り組んでいた「1/32ファミリーカーシリーズ」の一台です。



……のっけからお話が脱線してしまい恐縮ですが、まずは下の写真をご覧ください。


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上は僕が25歳の頃から約10年乗った1980年型の117クーペ。たしか最終生産型だったと思います。
真ん中は親父が1974年に発売された途端、飛びついて買った1600ccの初代いすゞジェミニPF50。写真に1975年の日付が残っています。運転席から顔を出しているのは(ボカシが入ってますが)オフクロです。
オフクロもよく運転していました。
なにせ「昔のヒト」なので、オートマよりマニュアルミッション車がお気に入りでした。

……そして下は、歴代の我が家のファミリーティーカーでもっとも愛されたベレット・デラックス。
恐らく1968年頃に撮られた写真だと思います。
ベレの後には、田舎の開業医だった親父が往診に使っていたマツダ キャロルがちょっぴり写っています。

81歳で亡くなった親父は昔から大のクルマ好きで、亡くなるほんの1年ちょっと前まで自分で運転して長距離ドライブを楽しんでいました。
ベレット、ジェミニ、フローリアンと乗り継いできた親父の影響で僕も“いすゞ党”になり、初めて買ったクルマが写真の117クーペXCでした。

このあたりの経緯は本家サイトBANANA GUYsのエッセイコーナーに駄文を寄せていますので、宜しければご笑覧ください。
http://www.tepproject.com/banana/contents/essay/20010802.html


……ベレットの1/32キットはアリイ(旧エルエス)の2ドア・ベレGがありますが、僕は4ドアのベレが欲しくて欲しくて仕方ありませんでした。やはり親父のベレが強く記憶に残っていたからです。

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このキットの存在を知って手に入れるまで、15年ほどかかってしまいました。
でも、趣味は焦らずノンビリと長く続けていくもの。
いつかは……と、諦めずに探していると、こんな逸品に出会うこともあります。
親父の乗っていたベレとは少しばかりタイプが違いますが、4ドアというだけで大満足です。

ボックスサイドには同じシリーズのアイテムも印刷されています。
マツダファミリアデラックス、スバル1000スーパーデラックス……今となっては貴重な、そしてあの良き時代を感じさせるラインナップです。
これらのアイテムが1966年頃にまとめて発売されています。

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子供にだって気軽に作れるシンプルな部品構成、ゼンマイ走行……懐かしさいっぱいのパッケージング!
こうして眺めているだけでも楽しくなってしまいます。
ずいぶんと古いキットですが、バンパーなどのメッキパーツが退色していないのを見ると何故かホッとします。


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ほんのちょっぴりディフォルメしてあるものの、ベレ特有の丸まっちぃ雰囲気をバッチリ捉えたこのセンスの良さ。
車の好きな人、そして片手の平に乗るような可愛らしい模型の大好きな人が設計したに違いありません。


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運転席にモールドされたドライバーは……スマートなレーシングドライバーなんかではありません。
そう、これは「ファミリーカーシリーズ」。
頼り甲斐のありそうな、ちょっとだけ宍戸錠さんに似た「お父さん」が再現されています。

マイカーが庶民の夢ではなく、手の届く存在になり始めた頃の、あったかいプラモデル。
もしも金型が現存するならば、是非とも再販してほしい素晴らしいシリーズのひとつです。

―――― 親父が亡くなってほどなく実家は処分され、影も形も無くなってしまいました。
このベレとエルエスのキャロルを使って、懐かしい我が家の庭先を1/32スケールで再現するのが、僕の夢です。
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東京マルイ(日本)1/36 富士FA-200エアロスバル (1969~1970年頃初版) [航空機モデル]

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TokyoMarui1/36 FUJI FA-200 AERO SUBARU


1/35のミリタリーモデルを散々作っていると、それ以外のジャンルのもので似通ったスケールのものを作って、
自分のコレクションの1/35戦車たちと並べてみたくなる……そんな経験、皆さんもおありではないでしょうか?

小学生の僕は「1/35の戦車と並べられる、船や飛行機ってないかなァ? どうせならみんなが持っている1/32の飛行機とは違う何か変わったものがいいなア……」などと思いながら、いつも行く模型屋さんの棚を隅から隅まで“偵察”していたものです。

そんなときに見つけたのが、当時マルイが発売していた1/36の民間小型機……いわゆるセスナ機のシリーズでした。

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1/36というと何とも中途半端なスケールに感じますが、ミニカーの世界では昔からこのくらいのスケールでいろいろと出ているようですし、そういったものと組み合わせて楽しめる……といった思惑もあっての模型化だったのではないでしょうか。

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キットはなかなか凝った内容で、ミニベビーモーターでプロペラ回転可能。
ドアなどがある場合はキチンと開閉ギミックが付いていました。


少年時代の僕は見落としていましたが、現在の目で改めてこのキットを仔細に観察すると……すごいすごい!

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機体や主翼の表面は、極小凸リベット、凹リベット、スジボリと凸モールドなど……当時およそ考え得る、あらゆる金型技術の組み合わせで、小型機らしい「生活感」を表現しようとする努力が見られます。

今でこそマルイはエアガンやラジコンで有名なメーカーに成長していますが、当時はこんなにマジメにプラモデルを設計してくれていたんですね。


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キットにはパイロットと地上整備員(もちろん軍人ではなく、民間のお父さんです)のフィギュアと高級感のあるスタンドが付属しています。
こんなオマケを最大限に活用して1/35クラスの車両とも組み合わせて、郊外の小さな民間飛行場やアメリカの片田舎、アフリカの大草原などで活躍する民間パイロットのディオラマが作れたら……ん~ん、夢が広がります。
少年時代の僕には、そこまでキャパシティー広くイマジネーションを展開する余裕がありませんでしたが、今の僕ならナントカ出来そうです。
いつかは綺麗に作ってあげるからね~!


マルイはこのエアロスバルの他にも1/36シリーズでセスナスカイホーク172水上機やパイパーPA-28チェロキーなどをリリースしていました。
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東京マルイがプラモデル販売をやめてしまった今となってはなかなか見つからないキットで、僕も画像の2品しか持っていませんが、全部揃えてみたくなるシリーズです。


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エアフィックス(イギリス)1/72  ボーイングB-17Gフライングフォートレス (1962年初版) [航空機モデル]

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AIRFIX1/72 BOEING B-17G Flying Fortress


“空飛ぶ要塞”と謳われた歴史的に有名な戦略爆撃機ボーイングB-17。
第二次大戦中の記録フィルムや映画でもお馴染みの逞しいフォルムを持つ機体です。

―――― 爆撃機は目標に向けての爆撃航路に入ったら、敵からいかなる攻撃を受けても回避行動をとってはならないのだと聞いたことがあります。
危険を冒して遠路はるばる運んできた爆弾を目標から外さないためなのでしょう。

ご存じのようにエアフィックスは英国の老舗プラモデルメーカーです。
ドイツ空軍の迎撃機フォッケウルフの攻撃を受け、エンジンから火を噴きながらも爆弾投下を止めずに飛び続けるB-17の姿を描いたこの壮絶な箱絵は、ヨーロッパ、とくに英国人の「たとえ趣味で作るプラモデルの世界でも過酷な事実から目を背けてはならない」という姿勢、歴史観を表現しているように思えます。


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少年時代、僕が生まれて初めて作った“空飛ぶ要塞”のプラモデルが、このエアフィックス1/72でした。
オボロゲな記憶を辿ると……その頃に読んだ零戦パイロット・坂井三郎さんの本にあった「その巨体が照準器に収まりきらない」といった記述が強く印象に残っていて、店頭で見つけて買ったのがこのキットだったと思います。
機体に比べて、驚くほど小さな箱……この箱の中の部品で、本当にあのでっかいB-17が完成するのだろうかと、当時は不思議に思ったものです。


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僕がこのキット(70年代当時はトミーが輸入していてトミー・エアフィックスという商標になっていました)を見つけたのと前後して、日本のハセガワが1/72でB-17を発売しましたが、ハセガワが最初に発売したのはF型だったのに対してエアフィックスは機首に勇ましい銃塔が付いたG型。しかも主脚が引っ込む可動ギミック付きのうえ、アッサリとした表面仕上げのハセガワに比べて全体に凸リベットが打たれた重々しい雰囲気が気に入って、エアフィックスを選んだのを覚えています。
確か、値段もエアフィックスのほうが安かったと思います。
なにせ1960年代初めの製品ですから、当時としても大ベテランキットで輸入品とは言え価格もこなれていたのでしょう。
しかしあの頃はそんなに古い製品とは思わず、せいぜい1970年頃のものだろうと思っていました。
プラモデルという製品の寿命は本当に長いですね!

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プラモデルには、成形上の都合で部品の表面が窪んだり波打ったりする「ヒケ」という状態が見受けられることがたびたびあります。
それは成形技術の関係で古いキットほど目立つものですが、このB-17にも胴体などにヒケが見られました。
しかしこのキットを買った当時は、全体を覆う重戦車のようなリベットとヒケが、まるで実機の外板が波打っている様子を表現しているように思えて「映画に出てくるB-17と同じだ!」と感激したものです。


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ちょっと色っぽいノーズアートを再現したデカール。
エアフィックスのロゴが誇らしげに刻印され、透明度の高いクリア部品で用意されたスタンドとともに、何となく大人びた雰囲気のあるキットでした。
もっとも当時からして製品自体が古く、デカールも劣化していたようで、貼ろうと水に浸すとパリパリにひび割れてダイナシになってしまいました。

……実際のところ、少年時代には作るのにたいへん苦労したキットです。
部品の勘合がさほど良くなく変形している部分もあり、いろいろな部品を組み込んだ左右の長い胴体部品を接着しても、パイン!と剥がれてしまい難儀しました。

でも今だったらあの当時に比べてもう少し格好良く作ることが出来るんじゃないかなァ……部品を眺めながら、いつもそんなことを考えています。


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モノグラム(アメリカ)1/32 M4シャーマン ヘッジホッグ (1975年) [AFVモデル]

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MONOGRAM1/32 M4 Sherman “hedgehog”


第二次大戦中に行われた有名なノルマンディー上陸作戦。
フランス沿岸に上陸した米軍戦車隊は、ボガージュと呼ばれるその地帯特有の生け垣に行く手を阻まれました。
この生け垣を戦車が乗り越える際、戦車の車体の中で最も装甲板の薄い「底面」を敵に晒してしまい、待ちかまえていたドイツ軍の対戦車砲に撃たれてしまうのです。
そこで生け垣を乗り越えるのではなく、戦車の重量を利用して力まかせに突き崩すための器具が開発され、車体前面に装着されました。
この器具を装着した戦車は“ヘッジホッグ(ハリネズミ)”と呼ばれました。
また、ドイツ軍の強力な対戦車ロケット兵器(成形炸薬弾)の攻撃から身を守るため、車体に金属製の籠を溶接して、その中に大量の土嚢を詰め込んで車体をすっぽり覆ってしまう防御策がとられることもあり、これは“ソフトアーマー”と呼ばれました。

……モノグラムのシャーマン戦車は、そんな前線の状況を実感たっぷりに再現してありました。

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他の数多くの模型メーカーに先駆けて、モノグラムは1950年代から1/35のAFVモデルを販売していましたが、どうしたわけか70年代に入ってからは、AFVはスケールを1/32に変更して新シリーズの展開を始めました。
もしかすると1/35クラスでは日本製キットの勢いが凄まじかったので、欧米では古くより親しまれていた「古巣」ともいえる1/32クラスに鞍替えして安定を図ったのかも知れません。

僕がこのキットを初めて作ったのは中学時代……70年代の終わり頃でした。
あの当時、前期型の溶接構造車体を再現したこのクラスのシャーマン戦車のモデルは他社から発売されていなかったので、鹿児島市内の輸入品専門店でこのキットを発見したときは狂喜乱舞しました。

当時からAFVは1/35スケールを主に作っていたので、1/32のこのシャーマンは少し大柄ですが、当時発売されていた田宮のシャーマン・イージーエイトも1/35表示ながら実寸は1/32だということを知っていたので、あまり気にしませんでした。
何より、シェパード・ペイン氏による完成見本と、M4A3に改造してディオラマにしてある作例には、雷に打たれたようにシビレました。

1970年代中盤に入ると、豪華に描かれたプラモデルの箱絵が実際の商品内容と異なり、消費者に誤解を与えるのではないかという議論が消費者団体から巻き起こったとかで、この頃からのアメリカ製プラモデルパッケージは派手な絵画を使わず、キットの完成品写真で構成することが多くなってきました。
モノグラムは、単なる小綺麗な完成見本写真ではなく模型界の巨匠 シェパード・ペイン氏の手による完成品の写真をボックストップに使うことによって製品のクォリティを強く印象づけており、非常に新鮮でした。
しかもあの頃発売されていたバージョンには、ペイン氏によるキットの改造記事と詳細な人形の塗装方法等を紹介した豪華なカラー印刷リーフレットまでオマケに入っていて、高級品の風格がありました。


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実際にはこのシャーマン、ノルマンディーの戦闘でヘッジホッグとして使われたものとは多少型式が違うのですが、もうそんなことはお構いなしです。とにかくカッコイイ! その一言に尽きました。

なんと表現すればよいのか……モノグラムのミリタリーモデル全般に言えることですが、モールド(彫刻表現)と部品の一体化の妙味によって、まるで金属モデルのような重量感とプラモデルならではの繊細さの両方を持ち合わせているような魅力があります。

このキットの特性を生かしながら、田宮の1/35実寸1/32に近いM10またはM36駆逐戦車のサスペンション部品を流用して改造したり、名作の誉れ高いエアフィックス社1/32マルチポーズフィギュアセットと組み合わせてのモデリングを楽しんだ方も多いのではないでしょうか。

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一体成形を多用しながらも精密感を損ねないモノグラムの得意技が、このキットでもあますところなく発揮されています。
人形も全身像2体、半身像1体が付属していました。
特殊ポリ樹脂製キャタピラは、普通のプラモデルでは製作者が熱したドライバー等で焼き止めして作るのが通例ですが、このキットでは最初から焼き止め加工されたものが入っていました。


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付属の人形。男前ですね!
一体成形ながら彫りが深く、またシャツの胸をはだけていたりするラフないでたちがいかにも職人アメリカ戦車兵といった雰囲気で、プラモデルの人形の彫刻技術が飛躍的に発達した現代の目で見ても決して見劣りしません。それどころか、現代のキットにもこんな小粋な人形を付けて欲しいと思ってしまうほどです。


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車体前面に装着する特殊な器具……ブッシュカッター、ヘッジロウカッター、また発案者である米陸軍のカーチス・キュリン軍曹の名前をとってキュリン・デバイスとも呼ばれるこのツールと、車体全てを覆う土嚢のソフトアーマーも、ほとんど一体成形。
これも丁寧に塗装すると、得も言われぬ立体感を醸し出してくれます。


現在では超精密な戦車プラモデルが数多く流通していますが、そんな今こそ温故知新、昔を思い出しながら、この勇ましいシャーマン・ヘッジホッグを丁寧に作り上げてみたい……キットを眺めながら、いつもそんなことを考えていましたが、どうやら2009年暮れになってレベル・ブランドから久しぶりに再販がかかったようです!

どれどれ……久しぶりに作ってみようかなぁ!

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田宮(日本)1/35  M8グレイハウンド装甲車 (1966年) [AFVモデル]

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TAMIYA1/35 M8 Greyhound (OLD MOTORIZE)


その近代的なフォルムから、第二次大戦でも比較的後期に登場した大型の装甲車のように見えますが、実際のデビューはかなり早く、大戦中盤には姿を現した小型軽量の高速装甲車です。

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田宮がモーターライズで走る戦車をいっぱい発売していた1960年代に登場したこのユニークなキット。
僕は小・中学生時代に2つばかり作って楽しみました。

……えっ? TACは1965年生まれだから、それでは時代が合わないって?

そのとおりなんです。
でも、僕が育ったのは九州・宮崎県の片田舎。
僕が中学生になる頃まで、こんな古いキットが売れ残って、新製品と一緒に店頭に並んでいることもあったんです。
あの頃は1/35の米軍車両はまだまだ少なくて、グレイハウンドも田宮のものが唯一でしたから、多少内容が古くても、作れるだけで嬉しかったものです。
もちろん、古いキットだからといってプレミア価格が付くような時代ではありませんでした。


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さすがにその頃にはもう、精密感抜群のミリタリーミニチュアシリーズやトミーMAXのキットなどが発売されていたので、このグレイハウンドの内容にはちょっぴり違和感を感じました。
例えばこの人形……内部がガランドウのオープントップ砲塔の上から前方を指さし確認している指揮官ですが、
こんなテイストの人形をキットに付属させるメーカーは、当時はもうありませんでした。

……昔ながらの模型ファンの方はもうお気づきですよね。
この人形、往年のモノグラムの米軍ハーフトラックに付いていた指揮官の上半身を複製したものです。
あの当時は、大手のメーカーでも、こうして海外の製品を参考にしていたんですねぇ……。


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ガランドウの内部には不満が残ったものの、実際に組み上げて走らせてみると、とても楽しいキットでした。
前輪の軸には小さなスプリングが挟み込まれてサスペンションが効くようになっており、2軸の後輪もモーターを入れた金属製ギヤボックスごとシーソー式に動いてサスペンションが効いているように見えるというアイデア。
この後輪2軸は輪ゴムを引っかけて連動させるようにもなっていました。
画像に写っている輪ゴムは梱包に使われていたものではなく、このキットのれっきとした「部品」なのです。


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ボックスサイドには実車解説と、初版で使われた小松崎茂画伯の箱絵が印刷されていました。
勇壮な陸上自衛隊装備車両の絵です。キット付属のデカールも陸自仕様のものになっていました。
実際には陸自のM8は少数が運用されただけでしたが、こうして見ると日の丸もよく似合う車体だということがわかります。
残念ながら僕はこの初版キットが売られているのをリアルタイムでは見たことがありませんが、この箱絵が懐かしいと感じるベテランさんも多いのではないでしょうか。





―――― 現在ではタミヤもMMシリーズに新設計のグレイハウンドのキットを加えており、誰にでも気楽に精密なグレイハウンドを作れるようになりましたが、僕はこの旧作モーターライズ版の楽しさが忘れられず、いつかキチンと格好良く作ってやろう……と思っていました。

そして2009年。ようやく複数のキットが手に入ったのを機に、思い切って作ってみることにしました。

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キットのモーターライズ機構、サスペンション可動はそのまま生かしてあります。
電池ボックスとスィッチは、少年時代に作った際よく接触不良を起こしたことを思い出して、現行品に交換してみました。

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実は少年時代に作ったとき、キットのタイヤが好きになれませんでした。
悪くはないんだけど、なんだか力強さが足りないなぁ……映画『レマゲン鉄橋』で走っていたグレイハウンドのタイヤはもっとゴッツかったよなぁ……そんなことを考えたものです。
今回はたまたま手許にあったマックス模型1/35「M26ドラゴンワゴン」のキットのスクラップからゴム製タイヤを流用してみました。
幸運なことにキットのホィール部品にきっちりはまってくれました。
またライトガードなどの細部には余っていた米軍車両用エッチングパーツを使用。
その他はMMシリーズのグレイハウンドを「タミヤ純正ディテールアップパーツ」と解釈して、使うとドレスアップになりそうな要所の部品だけ活用してみました。

……ところで、大西将美 画伯のパッケージイラストをつぶさに観察すると、この絵のM8が砲塔上に装備しているブローニングHB50機関銃は、あまり見かけないガンマウントに載せられていることに気づきます。
これがも~昔から気になってました。

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そこで勢い余って資料となりそうな洋書を注文。
検証した結果、これは1944年春頃に実用化された前方折りたたみ式の「D67511ホールディングピントルブラケットマウント」というものであることが判明しました。。
そこでプラ細工でソレナリに見えるように部品を自作して箱絵に近い雰囲気に仕立ててみました。

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さぁ、完成です!


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せっかくなので、キットそのまま完全ストレート組みのものもこしらえてみました。

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「少年時代の自分は、こんなふうに作りたかった!」を実現させた完成品です。
この工作は極個人的なシリーズとしてずっと続けていきたいと思っています。



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オーロラ(アメリカ)1/72 AH-56Aシャイアン 攻撃ヘリコプター (1968年初版) [航空機モデル]

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AURORA1/72 AH-56A Cheyenne Attack chopper


その先鋭的な機体形状からして新世代型攻撃ヘリAH-64 アパッチの対抗機種か後継機のように思ってしまいそうですが、シャイアンは1966年頃からロッキード社で試作が開始された古い攻撃ヘリで、実用性の高いAH-1コブラに敗れて量産されなかった幻の機体です。
史上初の攻撃型ヘリコプターとして昔の子供向け航空機図鑑などにはよくイラストが載っていました。

オーロラほど、製品によって品質や作風がコロコロと変わるメーカーも珍しいのではないでしょうか。
スケールモデル派にはあまり良い評判は聞きませんでしたが、ドラキュラや半魚人などユニバーサル映画に登場したモンスターなどのキットは芸術的に素晴らしいものでした。


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シャイアンのキットはオーロラのものが世界唯一……といったことを以前に聞いたことがあり、この機体が好きなこともあって怖いもの見たさで15年ほど前から探していましたが、ようやく入手することが出来ました。

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なんともアッサリした内容で拍子抜けしてしまいますが、それでもキット内容をよく観察すると、
この特異な形状を持つヘリの姿を要領よく再現していることがわかります。

これだったらそう悪くないなァ。

1つしか持っていないのでモッタイナイという気持ちもありますが、せっかく探しあてたシヤイアン、いずれジックリと作ってみようと思ってます。

でも、精密なディテールアップはしません。
この時代の、このキットの良さを大切にしてみようと思っています。


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フジミ(日本)1/32 コマンドールワーゲン (1971年) [AFVモデル]

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FUJIMI1/32 Grosser Mercedes-Benz


1935年式グロッサー・メルセデスベンツのモーターライズキットです。

もともとはフジミが発売していた日本の皇室の「天皇御料車」のキットですが、菊の御紋章などの部品を廃してドイツ軍特有のデカール等を付属させることによって、軍用車のキットとして甦りました。

ちなみに高荷義之画伯によるこの箱絵。
背景に並ぶドイツ戦車部隊の中に、よ~く見ると「お遊び」で、とある戦後型米軍戦車が紛れ込んでいる……というのは、マニアには有名なお話ですね!

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このキット、少年時代に確かに見覚えがあるのです。
しかし、しばらくはマルイが発売していた1/35アドルフ・ヒットラー専用車グロッサー・ベンツのキットと記憶がゴチャ混ぜになっていました。
あの当時はちょっしたミリタリーブームで、各社こぞってこういった製品をリリースしていましたから、記憶が曖昧になってしまっていたんです。

戦争映画好きの僕は少年時代にプラモデルを使って映画のワンシーンのような特撮写真が撮りたいと頑張っていたのですが、よく映画に出てくるシーンの「高級そうな軍用乗用車で司令部にやってくるドイツ軍将校」みたいな写真が撮りたくても、手に入るのはキューベルワーゲンやホルヒ乗用車ばかりで、ありきたりに感じてしまっていたので、このキットを見つけたときは大喜びでした。
しかし当時はお小遣いが足りなくて……戦車ばかり買わずにコッチを買えば良かった!と悔やんだものでした。


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10年ほど前にアンティークショップでこのキットを見つけて、ようやく自分の記憶を整理することができました。

フェンダーの曲面など、クラシカルで美しいデザインを損なわず綺麗にまとめた部品や、極小のギヤボックスと
ウォームギヤを使って本来の形状に破綻をきたさないように配慮しつつモーターライズ化してあるなど、フジミの
意気込みが感じられます。


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細い窓枠、ラジエーターグリル、サイドステップ等、実車がメッキ仕上げだったりモールの張り巡らされている
部分には、美しいメッキ部品が用意されていました。
ボディの成形色もしっとりとした黒、タイヤはゴム製なので、初心者が塗装をせずに組み立てても見栄えのする
出来上がりが期待できたのではないでしょうか。

デカールも将軍旗、国防軍と武装親衛隊のものがキッチリとセットされています。

……日本のミリタリーモデルが、質的にも飛躍的に向上し始める直前の頃の、ユニークなキットです。


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マックス模型(日本)1/35 ホワイト M3A1スカウトカー (1973年初版) [AFVモデル]

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MAX1/35 White motors M3A1 SCOUT CAR


マックス模型は、ミリタリープラモデル全盛の1970年代初頭、他社では見られないようなマニアックなアイテムを矢継ぎ早に発売して、やがて消えていった幻のようなメーカーです。

M3A1は1930年代後半にトラックの名門メーカー、ホワイト社が設計した指揮・偵察用の装甲車で、第二次大戦が始まる頃にはすでに旧式化していたため米軍ではさほど使われませんでしたが、有名なパットン将軍が北アフリカ戦線で運用していたこともあって、戦史家にはよく知られた車体でした。
一般的ユーザーの人気……というものを考えつつもドイツ軍アイテムではなく米軍アイテムを発売しようとした場合、普通ならばM2またはM3ハーフトラックかM8グレイハウンド装甲車を発売する方向に向かいそうですが、アメ車でありながら英連邦軍やソ連軍で多用されたこのクラシカルなスカウトカーを選んでしまうあたりが一捻りの得意なマックスらしいセレクトのように思います。

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僕が初めて作ったマックスのキットが、このM3A1スカウトカーでした。

……告白しましょう。

小学2年生の僕は、このキットが作れませんでした。
完成しませんでした。悔しくて、泣きました。
小学生が作るには、あまりにも高度な内容だったのです。
これは一種のトラウマになりました。その後いくつもタミヤの戦車や装甲車を作り、かなり腕前は上がっていったものの「いや、まだまだマックスのキットを作るときには油断してはいけない……」ずっとそう思っていました。
このトラウマが解消されたのは中学生になってからで、恐る恐る買ってきたマックスの(その頃には、トミーのブランドから発売されていました)M3A1を1週間かけて注意深く組み立て、無事に完成させました。
あのときの嬉しさは今でもよく覚えています。友達にも自慢しました。


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とにかく凝った設計のキットでした。
タイヤ装着部分の部品分割は、組み立て説明書によれば「実車と同じ機構になっているので、タイヤ交換中のジオラマも作れます」というほどのもので、この部分だけでも4つのタイヤすべてをバランス良く組み込むのが大変でした。


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キットには3体のアメリカ兵のフィギュアが付いていました。
当時、タミヤのフィギュアはみんなキチンとボタンを留めてお行儀の良いものばかりでしたが、マックスのものはガンベルトを付けず、ボタンを外したラフな恰好で、格好良いなァと思ったものです。
ただし、お顔の造作やポーズのバランスなどはあまりよくなく、子供心にナントカしたいと思ったのを覚えています。
中学時代に「リベンジ」したときは、頭や腕の部品をタミヤのものに交換して、格好良く仕上げようと努力しました。


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これもすごかった……。
M3A1はM2ハーフトラック同様に車体の周囲をグルリと囲むようにガンレールが取りつけられ、その上をガンマウントがスルスルと滑っていくような機構になっていますが、マックスのキットはこれを完全再現して、ガンマウント可動になっていました。
ところが、子供が作るとガンレールとガンマウントの間に接着剤が入り込んで、うまく可動させることはとても不可能でした。
しかしこういった部分にも、メーカーの意気込みが感じられます。


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マックス、そのこだわりの極致。
ドアの部品には「四角の中にバッテン印」のようなモールドが付けられています。
これは米軍機械化騎兵部隊の伝統的なエンブレムです。
M3A1は機械化騎兵の偵察部隊などで使用されましたから、その象徴としてのモールドです。
実車もこれは真鍮の銘板のようなものですから、マックスはデカール処理にせず、立体的なモールド表現を選んだのでしょう。
ちょっと見ただけでは気づかないこだわりです。
今度作るときには絶対、綺麗な真鍮色で塗ってみたいものです。


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マックスというメーカーは1980年代を待たずして消滅。
その金型はトミーに受け継がれました。
その後はイタラエレイ(イタレリ)に移りましたが、その際イタレリは「作り易さ」を考慮して金型を改修しています。
イタレリ改修版はその後テスターやズベズダからも発売されており、今でも手に入れることが出来ます。
しかし、今までに紹介してきた「実車と同じ構造のタイヤ取りつけ部分」や「可動式ガンレール」また3体のフィギュアなども省略されています。
特にイタレリ版では、マックス版に付属していたモールドの素晴らしい「展開状態のホロ」などもなくなってしまい、ズベズダでは新しくホロの部品を追加して販売していますが、その品質はマックス版には及びません。

現在も手に入るイタレリやズベズダ版はかなり作りやすくなっているので手軽に楽しむことが出来ますが、
少年時代、苦労しながらも何とか頑張ってマックス版を作れた経験が出来て幸せだった……と思っています。


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