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緑商会(日本) 宇宙戦車スーパービートル (1968年初版) [SF・キャラクターモデル]

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MIDORI Sci-Fi Space Tank SUPER BEETLE


1960年代、日本の各プラモデルメーカーは自社オリジナルの企画で、まるで少年誌の空想科学読み物にでも
出てきそうなSFマシンのキットをいっぱい販売していました。
メーカーオリジナルのデザインで、楽しいギミックが付いてモーターライズ走行する……まさに日本の模型文化特有のジャンルでした。

このスーパービートルは、緑商会の社外のエンジニアの方からの「持ち込み企画」だった……と聞いた覚えがあります。
こんなデザインのマシンを夢想して、立体化する……まさにクラフトマンシップですね!

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かなり古い品で、もちろん僕自身は少年時代での原体験はありませんが、数年前の模型オフ会でこのキットの美しい完成品が実際に走る姿を見せていただき、ホントに一目惚れしてしまいました。



キットには、この架空のマシンの詳細なデータを表記したプレートも付属しています。

全長12メートル。全幅10メートル。全高9メートル。
重量190トン。馬力12000HP。登坂力40度。
発動機 宇宙用エンジン。使用燃料 無水アンモニア。 酸化剤液体酸素。
乗員・操縦員2名、戦闘員2名、医師1名搭載、ロボット操縦パトロール機
(以上、原文ママ)

なんとなくリアリティの漂う、楽しい設定です。


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四軸駆動。
それぞれに四つのタイヤが付いていて、オランダの風車のようにそれを回転させて不整地を走破。
コクピット上のレーダーと後部のミサイルランチャーも走行中に連動して旋回するという見事なギミックを内蔵しています。


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この当時のSF系プラモデルは、カッコイイ箱絵とは裏腹に、組み立ててみると「なんか随分と違うぞォ」という
ようなチープなものも多いですが(笑)
このスーパービートルは、ご覧のようにボデイ形状などが勇ましい箱絵と合致しており、少年の夢を崩すことが
ありません。
第二次大戦中のドイツ軍装甲車を思わせる多面体、傾斜装甲に包まれたボディとSFテイスト溢れるミサイルなどの特殊装備とのフュージョンが現代でも通じるデザインセンスのように思います。
1970年代に入ると日本のプラモデルは急速に「ミリタリー人気」が高まりますが、このドイツ軍装甲車風のデザインは1968年という発売時期を考えると、その「前哨戦」のようにも思えてきます。

しかも、丁寧に作ると各ギミックがキチンと作動して確実に走行する!
……これは、先に述べたオフ会で実際に目撃したので間違いありません。
非常に高品質なキットです。


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四つのタイヤがセットされる特異な形状の車軸と、ギヤボックス。
ウォームギヤ等の併用で、故障の少ないシンプルな構造にも関わらず複雑なギミック可動を実現させています。


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キットに含まれている緑商会のミニカタログ。
陸海空を走破するマーキュリーやエコーセブンなど、楽しいキットが満載です。


現在ではアニメキットに代表されるようにSF系キットは花盛りの状況ですが、メーカーオリジナルで展開されたSFトイモデルはなりをひそめ、わずかに「ゾイド」などにその片鱗が残っている程度になってしまいました。

日本の模型文化独自のライン、メーカーオリジナルSFメカ……また復活してほしいものです。


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